パックマンはそれまで無名だったナムコ(現バンダイナムコゲームス)を一躍、有名アーケードゲーム開発メーカーとしての地位にした、人気のゲームです。
日本だけではなく、世界で大人気となりました。 ナムコが新たに行ったのは、ゲームの主人公キャラクターにイメージを付けるという事です。
それまで、単なるゲーム機のディスプレイ上に描かれたドットがだった主人公キャラが、広告ポスターなどではアニメなどで表現されたため 親近感を持つことができました。 特にパックマンは形が丸くて可愛いことから、男性だけでなく女性にもウケがよいキャラとなりました。
女性層をターゲット
日本では「スペースインベーダー」の大ブームにより、繁華街などに多くのゲームセンターが誕生しました。
当時のゲームセンターというと、どことなく薄暗い感じのある所で、女性が行こうと思えるような場所ではありませんでした。 当時のゲームセンターには今の様なプリクラやUFOキャッチャーは無く、マージャンやシューティングゲームなど男性をターゲットにしたものばかりでした。
これでは、アーケードゲーム業界がダメになってしまうと当時のナムコにいた人達は考えました。 ナムコの人達の「気軽にゲームセンターに女性客が入ることができるようなゲームを作りたい」との思いからパックマンは誕生をしました。
女性や若いカップルをターゲットにしたゲームです。 そのため、操作は簡単な方が良いだろうという事で、4方向に動く操作レバーだけで、ボタンを使うことなく遊ぶことが出来る様に設計をされました。
また、女性なら食べるという事に親近感を持つだろうとのことで、パックマンは口がパクパク動くアニメーションとなりました。
ナムコがパックマンを発売してみると、女性客がゲーセンにやってくるようになり、ナムコの思惑通りの良い結果となりました。
パックマンの攻略方法
パックマンは、操作がレバーだけのとても単純なゲームです。
プレイヤーが同じ面(ラウンド)で毎回同じ操作を行うと、モンスターも必ず決まった動きをしました。 そのため、このパターンを利用した攻略方法が編み出されました。
面をクリアできるパターンを覚えてしまえば、その面に限って言えば毎回同じ動きをパックマンにさせればノーミスでその面をクリアすることができます。 このパターン化攻略方法を使って、ミスを全くすることなく全255面クリアするパーフェクトゲームを達成した人まででました。
ちなみにパーフェクトゲームを達成するにはプレイ時間は4時間以上にもなるそうです。 個人的には、パターン化してゲームをクリアしても単純作業となるので、ゲームを楽しめないのではと思ってしまいます。