業務用ビデオゲームが世に出た当初は、物珍しいという事もあったのでしょうか。
様々なゲームが大ヒットとなっています。 その大ヒットゲームをゲームセンターだけでなく家でもやりたい。 そう思うのは当然の成り行きです。
そのためか、多くのヒットゲームがパソコンに移植をされました。
当時は、素人プログラマーが移植を行うことが多かったです。 本来なら、著作権上とても問題がある行為なのです。
ですが、当時はパソコンに無断で移植された業務用ビデオゲームの開発メーカーは、無断コピーをした人に対して警告などを行っていなかったようです。 今では信じられない事ですが、著作権などの認識が今ほど定着をしていなかったのかもしれません。
さすがに、企業がパソコン用にゲームを移植をした場合は、しっかりと著作権関係はクリアにしていたようですが。
ブームを作ったインベーダーゲーム
日本で最初にブームになった業務用ビデオゲームは、タイトーのインベーダーゲームです。
当時は、喫茶店にもよく置いてありました。 喫茶店のテーブルに使うのにテーブルタイプの業務用ビデオゲームはちょうど良い形をしていました。
そのため、多くの喫茶店でテーブルを兼ねて業務用ビデオゲームを置いていたものでした。 喫茶店の経営者としては、食事による売り上げ以外にゲームプレイによる売り上げも期待することができました。
ちなみに、最初に登場したインベーダーゲームは白黒画面です。 それをごまかすためにカラーセロファンが張られていました。 それまで、敵を撃って倒すというシューティングゲームはあまり出ていなかったので、インベーダーゲームは画期的だったと言えます。
あと、ゲーム音が「ドゥ、ドゥ、ドゥ、ドゥ」と言う音の繰り返しで、敵を倒すごとにだんだん音が早くなるというのも緊張感をあおって面白味を増す効果があったのだと思います。
インベーダーゲームはパソコン創世記のシャープMZ-80シリーズ、日本電気のPC‐8001など多くのパソコンにアマチュアプログラマーによって移植されました。 当時は、グラボを搭載したゲームPCと言うものはなかったのですが、移植された作品の出来はかなり本物に近い出来でした。
世界中でブレイクしたパックマン
パックマンはナムコが作ったゲームです。
このゲームは日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも人気となりました。
基本的なゲームシステムは迷路状の通り道に置かれているドットを全て食べれば、その面はクリアです。
通常はモンスターに追われる立場のパックマンですが、大きなドットを食べると立場が一定時間逆転します。 パックマンがパワーアップしている間は、モンスターを食べてしまうことができ、食べることでスコアアップとなります。
ビデオゲームの中のパックマンは2次元の割とシンプルなキャラクターですが、広告などに描かれているパックマンはカッコよくて可愛いキャラとなっています。 その広告宣伝戦略もパックマンが人気となった秘密だと思います。
当時、このパックマンは素人プログラマーによってPC-8001やMZ-80等に移植をされました。 実は私もPC-8001で遊んだことがあるのですが、家で好きなだけ何回でもパックマンを出来ることに当時は感動をしたものです。